東洋哲学リーダー塾 メール講座 第24回——東洋思想とリーダーの「陰徳」
東洋思想とリーダーの「陰徳」
「陰徳あれば陽報あり」。東洋哲学では、表に見えない善行が、巡り巡って人を支えると説かれています。リーダーが自らの努力を誇らず、見返りを求めず、陰ながら支える姿勢こそ、組織に信頼を育てる本質的な力です。
評価されたい、認められたいという思いは自然な感情ですが、リーダーはその一歩先へ進みます。誰も見ていなくても、正しいことを選ぶ。誰からも評価されなくても、人のために動く。それが”陰徳”の在り方です。
陰徳を積む人は、目に見えぬところで多くの支援を生み出し、組織に安心と安定をもたらします。注目されない行動の中にこそ、人間の深みが現れる――それが東洋哲学の静かな教えです。
『易経』「積善之家、必有余慶」
「善を積む家には、必ず余慶(よけい)あり」
善を積む家は、子孫にもよい影響が及ぶ――この言葉は、陰で積んだ徳が、思わぬかたちで人を助け、時を越えて実を結ぶことを教えています。陰徳とは、静かで深いリーダーの”背中”そのものです。
編集後記
陰徳は、見えないけれど、確かに存在し、育っていくもの。リーダーが誠実に積み上げた陰徳は、言葉以上に組織の信頼を支えているのだと感じます。
次回予告: 第25回では、「問いの文化を組織に育てる」――問い続けることについて深めていきます。
